母親の認知症発覚!
20年間、妻と二人で経営してきた喫茶店を辞めてホットしたのもつかの間。
また新たな事件が発生したのです!
両親の離れと私たちの自宅を行き来しやすいように渡り廊下をつけました。
その渡り廊下にドアを介して洗濯ものを干すスペースがあるのですが、ナント、父親がそのドアを開けて足を踏み外し、再び落ちて顔面を打撲したのです。
動き回らなくてもいいのに動き回っての事故でした。
私たちは急いで病院へ連れて行きましたが、医師の見立てでは頭に内出血が見られるとのこと。頭から内出血した血を注射で外部へ出す治療をしてもらいました。
その病院をよく見ると、アルツハイマーの診断とかやっていたので、父親の治療が済むまで母親の認知症の診断を依頼しました。
まず、アルツハイマーのコンサルタントの方が来られて、母親に「お名前は?」とか、「誰ときました?」などいろんな質問をした後、動物や花の絵を見せて覚えるように言ったりしていたのを思いだします。
その結果(診断)を医師に伝えてからアルツハイマーかどうかを医師が判断するのです。結果は見事なアルツハイマー型認知症と診断されたのです。
今、質問などの項目を思いだせば、
・財布や時計を隠したことがある?
・財布や時計を探したことがある?
・今日が何月何日か分かる?
・家族構成は?
・同じことを何度もつぶやく?
・幻覚を見たことがある?
などなどだったと記憶しています。
アルツハイマー型認知症と診断され、なるほど!と思うことが多々ありました。離れて暮らしているとき、警察を呼んだり、隣の家に訳の分からないことを話に行ったりしたようです。
その頃から父親だけでなく、母親も認知症にかかっていたということです。もっと早く気づけば何とかお隣にも迷惑をかけることはなかった・・・と後悔しています。
父親も母親も入院することはなく帰宅しましたが、二人とも認知症になるとはショックでした。父親と母親は対象15年生まれの同い年。
その時の年齢は80歳でしたので、当然と言えば当然だったのです。少し前まで二人で電車で隣町のパチンコ店へよく行っていたようで、行くたびに財布を無くしていたのです。
これも毎回ですので、自分で無くしたものか、悪い人に取られたものか不思議だったのです。そんな二人でしたが、私たちと4人で食事をしていると父親が咳きこむことが多くなりました。
あまり、ひどく咳きこむので病院へ連れていくと「誤嚥性肺炎」と診断されたのです。それから父親の入院生活がはじまりました。