認知症の父親の通夜&葬儀
父親が「誤嚥性肺炎」で亡くなり、病院から自宅へ帰ってきました。葬儀社のスタッフは「明朝改めまして来させていただきます」と言い残し帰られました。翌朝、親族に連絡して通夜を執り行うとの連絡をしました。
通夜の時間になったので近くの斎場に出向く際、母親は私たちにこう言ったのです。
「香典は持った?」・・・父親の通夜なのに・・・まだ母親は理解できていないのです。そういえば、父親の死の連絡を受けて母親に伝え、病院へ行った際も「お父ちゃん良く寝ているわ~」と言ったことを思いだします。
認知症とは本当に怖い病気です。
通夜の時間となり、親族がたくさん集まっていました。父親の生前の希望で「家族葬」にしたのですが結構な人数となりました。通夜の最初の挨拶は喪主の母親は無理なので私が代行させていただきました。
通夜がとどこおりなく済み、母親は親族にお礼のあいさつをしていましたが、その様子を見ていると認知症かどうかわからないくらい普通に話をしていました。
そうなんです、私の息子や嫁以外、親族の誰一人に母親の認知症を伝えていないのです。認知症の人の特徴に、「今のことは忘れても昔のことは覚えている」ことがあるようです。
翌日の午後から葬儀を済まして父親の葬儀は無事済みました。その後は49日までのお勤めがお寺さんにより行われました。そして無事満中陰を迎えることができました。